【12月11日 Relaxnews】カラフルなネイルアートが楽しめるマニキュアやペディキュアが大好き、中でもジェルネイルを常用しているという女性たちに朗報だ。米国のある最新研究によれば、ジェルネイルの乾燥に用いるUVネイルドライヤーを週に1回、250年間使い続けたとしても、皮膚がんを発症する危険はないという。

 ジェルネイルでは通常、ジェルを施した指先をネイルドライヤーに入れ、10分間ほど紫外線(UV)を照射する。だが皮膚科医らは、紫外線に皮膚をさらすことで皮膚がんリスクが高まると警告してきた。中には、UVネイルドライヤーの使用を完全にやめるか、少なくともドライヤーに手を入れる前に十分、日焼け止めを塗るよう勧める声もある。

 2009年には医学誌『アーカイブス・ダーマトロジー(Archives of Dermatology、皮膚科学)』に、UVネイルドライヤーの使用が原因とみられる皮膚がんを手の甲に発症した女性2人に関する研究論文が掲載された。

 しかし、米マサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital)のチームは最近の研究で、紫外線蛍光灯を使用した2機種と発光ダイオード(LED)電灯を使用した1機種を含む、標準的なUVネイルドライヤーの紫外線照射を測定し、その後に医療器具の安全指針を設ける際に用いるものと同じ手法で発がん効果を計算した。

 この結果、UVネイルドライヤーを週1回ずつ250年以上使用しても安全であることが示された。またそれ相当の時間使用した後でも、発がんリスクは低いという。

 マサチューセッツ総合病院の論文は6日、米国研究皮膚科学会誌『ジャーナル・オブ・インベスティゲイティブ・ダーマトロジー(Journal of Investigative Dermatology)』のオンライン版に掲載された。(c)Relaxnews/AFPBB News