【10月1日 AFP】英ポップシンガーのジョージ・マイケル(George Michael、49)は9月30日、オーストラリア公演をキャンセルすると発表した。前年に発症した重度の肺炎から回復した後、不安障害に苦しんでいるためだという。

 肺炎のため延期されていた世界各地を回る「シンフォニカ(Symphonica)ツアー」のオーストラリア公演は11月10日にオーストラリア・パース(Perth)を皮切りに始まる予定だった。マイケルは、コメントの中で公演をキャンセルするのは胸が張り裂けるようだと話している。

 肺炎の治療を受けた後、ジョージ・マイケルは医師から完全休養してカウンセリングを受けるよう勧められていた。マイケルは「曲を作り、観客の前で歌うこと自体が治療になると思っていた」が、「そんな考えは間違っていた」と認めた。もっとも声の調子は完全に戻っており、直近のコンサートでの幾つかで披露したパフォーマンスは「生涯でベスト」のものだったという。

 ジョージ・マイケルは長いこと心理的な葛藤に苦しんできたことを明かし、「残念なことだが、今年がこんなにも困難な1年になるとは思ってもいなかった」と付け加えた。(c)AFP