【9月30日 AFP】米国と欧州による男子ゴルフの対抗戦、第39回ライダーカップ(The 39th Ryder Cup)は29日、米イリノイ(Illinois)州メディナ(Medinah)のメディナCC(Medinah Country Club)で2日目のフォアサムとフォアボールが行われ、米国選抜が10-6とリードを広げた

 米国選抜は午前中のフォアサムで3勝1敗、午後に行われたフォアボールでは2勝2敗とし、欧州選抜との差を広げた。

 ホセ・マリア・オラサバル(Jose Maria Olazabal)主将率いる欧州選抜は、連覇のためには最終日に行われるシングルス12戦のうち8勝を挙げる必要があるが、これまでも最終日は米国選抜が欧州選抜を常に上回っていたこともあり、連覇の可能性は限りなく低くなった。一方の米国代表は4.5ポイントを獲得すれば優勝が決まる。

 2日目午前のフォアサムで米国選抜は、第2試合に登場したフィル・ミケルソン(Phil Mickelson)/キーガン・ブラッドリー(Keegan Bradley)組が、元世界ランク15位のリー・ウェストウッド(Lee Westwood)とルーク・ドナルド(Luke Donald)のペアを、7アンド6というライダーカップのペアマッチでは最大の大差で下した。

 第4試合では、ジム・フューリック(Jim Furyk)/ブラント・スネデカー(Brandt Snedeker)組が初日の第1試合で敗れていたロリー・マキロイ(Rory McIlroy)/グレーム・マクダウエル(Graeme McDowell)組に勝利してリベンジを果たした。

 一方の欧州選抜は、第1試合でイアン・ポールター(Ian Poulter)/ジャスティン・ローズ(Justin Rose)/組がウェブ・シンプソン(Webb Simpson)/バッバ・ワトソン(Bubba Watson)組との最終ホールまでもつれた勝負を制して1勝を挙げるにとどまった。

 午前中で8-4とリードを広げた米国選抜は、午後のフォアボールでも主導権を握った。

 第1試合でダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)/マット・クーチャー(Matt Kuchar)組がニコラス・コルサート(Nicolas Colsaerts)とポール・ローリー(Paul Lawrie)の急造ペアに1アップで競り勝ち、前日に続いてフォアボール2連勝を飾ると、第2試合でもシンプソン/ワトソン組がジャスティン・ローズとフランチェスコ・モリナリ(Francesco Molinari)のペアに5アンド4で快勝し、リードを広げた。

 これで10-4となった時点で、欧州選抜の選手やファン、主将のオラサバルの顔には落胆の色が浮かんでいた。

 しかしながら最終組では、今大会得点を稼げていないドナルドとセルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia)のペアがタイガー・ウッズ(Tiger Woods)/ブラント・スネデカー(Brandt Snedeker)に勝利し、欧州選抜の面々を勇気付けた。

 敗れたウッズ/スネデカー組は今大会未だに勝利を挙げられていない。また、ウッズはこの日のフォアサムでメンバーから外れ、1997年大会以来始めて控えに回った。(c)AFP/Allan Kelly