【9月27日 AFP】米首都ワシントンD.C.(Washington D.C.)のコンサートでバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領を「黒人のムスリム(イスラム教徒)」と呼んで物議を醸した米歌手マドンナ(Madonna、54)が26日、この発言は「皮肉を込めたもの」だったとする声明を発表した。

 24日夜のコンサートでマドンナは、エーブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)第16代米大統領やマーティン・ルーサー・キング(Martin Luther King Jr.)牧師といった米国史に残る偉人たちの名を挙げた後、問題の発言を行った。

 マドンナはかねて、オバマ大統領への支持を公言している。インターネット上に投稿されたコンサート動画を見る限り、この発言が疲労による失言なのか、皮肉めいたものだったのかははっきりしない。

 広報を通じて発表された声明の中で、マドンナは「ステージの上で皮肉を言っただけです。米国人の多くがオバマ大統領がイスラム教徒だと思い込んでいることは知っていますが、実際はそうでないことはもちろん知っています」と説明。

 さらに、「もし大統領がイスラム教徒だったとしても、それが何だというのでしょう?私が言いたかったのは、善人はどの神に祈ろうとも善人に変わりはないということ。オバマ大統領がどの宗教を信じていようが、私は気にしません。米国人は皆、気にするべきではありません」と述べた。(c)AFP