【9月22日 AFP】ボスニア・ヘルツェゴビナの選挙管理委員会は21日、市長選での選挙活動の一環として自身のウェブサイトにアダルト動画を掲載した候補者の立候補資格を剥奪した。

 立候補資格が剥奪されたのは、来月ボスニア中部のゼニツァ(Zenica)で行われる市長選に無所属で出馬していたMirad Hadziahmetovic氏。選管は声明で「選挙期間中にアダルト動画と画像を掲載したことで選挙関連法に違反した」と、資格剥奪の理由を説明した。

 Hadziahmetovic氏のウェブサイトには、「大人限定」と書かれたリンクが設けられ、18歳以上であることを確認することで観覧が可能となっていた。リンク先には、「市長のお気に入り動画」とのタイトルが付けられたものもあり、ハードコアなアダルト動画が鑑賞できたという。

 ただ動画にアクセスする前には、「社会にとって最も重要なのは?雇用、市の予算、それとも現職市長の個人口座?」といった質問に答えなければならない仕組みになっていたようだ。

 同候補はAFPの取材に対し、剥奪の決定については抗議する予定であるとした。「アダルト動画をリンクに使うことで、より多くの市民に私の(政治的な)考えについて知ってもらいたかった。これはコマーシャルのようなものだ」と述べ、実際、この方法で多くの関心が寄せられたと説明した。(c)AFP