【9月10日 AFP】ヤセル・アラファト財団(Yasser Arafat Foundation)は9日、2004年にパリ(Paris)近郊の仏軍病院で死去した故ヤセル・アラファト(Yasser Arafat)パレスチナ解放機構(PLO)議長が毒殺されたことを証明するのに、現在分かっている以上の証拠は不要だとの見解を表明した。仏捜査当局によるアラファト氏の遺体を掘り起こして調査する計画に反対の立場を示したものとみられる。

 アラファト財団は声明で、「当財団は創設以来、アラファト氏は不審死であり、当時(の技術で)は検出されなかった毒物によって殺害されたのだという事実を強く主張してきた。これ以上、証拠を集める必要があるとは考えていない」と述べた。

 これに先立ち仏検察当局は、アラファト氏が放射性物質のポロニウムで毒殺された可能性があるという申し立てを受け、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)で捜査を行い、アラファト氏の遺体の一部を採取して検視にかける方針を明らかにしていた。

 匿名を条件にAFPの取材に応じたアラファト財団関係者によると、同財団では国際捜査に限って遺体の分析を認める方針だという。

 アラファト氏は2004年11月11日にパリ近郊の病院で死亡した。当時のフランスの専門家は同氏の死因を解明できず、パレスチナ人の多くはイスラエルに毒殺されたと信じている。(c)AFP