【8月9日 AFP】中国・安徽(Anhui)省合肥(Hefei)の中級人民法院(地裁に相当)で9日朝、重慶(Chongqing)市党書記を解任された薄熙来(Bo Xilai)氏の妻で英国人実業家殺害の罪で起訴された谷開来(Gu Kailai)被告の裁判が始まった。

 中国共産党を揺るがした同事件について当局は早期終結を図っているとみられており、裁判は1日で終わり、谷被告は有罪になる公算が高い。国営新華社(Xinhua)通信は、谷被告は使用人だった張暁軍(Zhang Xiaojun)被告とともに、英国人実業家ニール・ヘイウッド(Neil Heywood)氏を毒殺した確実な証拠があると報じている。

 海外報道機関の裁判傍聴はできない見込みだが、英外交官のみが例外的に傍聴を認められた。人民法院前では警察官数十人が警戒に当たっており、「開かれた中国」を求めて抗議しようとした女性活動家を警官が引きずるようにして排除する場面も見られた。(c)AFP/Carol Huang