【7月28日 AFP】27日に行われたロンドン五輪の開会式は、映画『007』シリーズのジェームズ・ボンド(James Bond)や、サッカー元イングランド代表のデビッド・ベッカム(David Beckham)らが登場し、田園風景から産業革命まで英国の豊かな歴史の紹介や、英国流ユーモアを満載した楽しさあふれる演出だった。

 英国らしさを存分に盛り込んだ開会式を演出したのは、映画『スラムドッグ$ミリオネア(Slumdog Millionaire)』でアカデミー賞(Academy Awards)を受賞したダニー・ボイル(Danny Boyle)監督。

 また同じくアカデミー賞受賞映画の『炎のランナー(Chariots of Fire)』の主題歌がオーケストラによって演奏され、俳優ローワン・アトキンソン(Rowan Atkinson)さん演じるコメディシリーズ「Mr.ビーン(Mr. Bean)」のキャラクターが加わって大きな笑いを誘った。

 これまでの五輪では、聖火台への点火を担う聖火リレーの最終ランナーは開催国の過去の金メダル受賞者が務めることが通例となってきたが今回、ロンドン五輪では7人の無名の若者が務めた。

 開会は今年6月に即位60周年を迎えたエリザベス女王(Queen Elizabeth II)が宣言した。6代目ジェームズ・ボンドを演じる俳優のダニエル・クレイグ(Daniel Craig)がバッキンガム宮殿に女王を迎えに行くという設定の短編フィルムが上映された後、五輪スタジアム(Olympic Stadium)の上空を飛ぶヘリコプターから女王に扮した俳優がパラシュートで降下、そして本物の女王が会場に登場した。(c)AFP/Guy Jackson