【6月22日 AFP】理系研究職に就く女性が少ないとして欧州連合(EU)が22日、10代の少女たちに科学に関心を持ってもらうための3年越しのキャンペーン「Science: It's a girl thing!(科学は女の子のもの)」を立ち上げた。

 キャンペーン開始にあたり欧州委員会(European Commission)のモイラ・ゲーガン・クイン(Maire Geoghegan-Quinn)研究・イノベーション担当委員は、次のように述べた。「科学とは、白衣を着た年配男性の代名詞ではない。欧州がさらなる成長と雇用創出のため苦戦している今、欧州経済に欠かせない科学界で女性の存在感が薄いのは理不尽だ」

 欧州委によると、EU加盟27か国全体で理系学生の半数以上は女性が占めるが、博士号取得者では45%に、さらに研究職になると1/3に減ってしまう。一方、EUでは2020年までに最大100万人、研究者を増やす必要があるとみられている。(c)AFP