【6月16日 AFP】競泳のセッテコリ国際(Sette Colli Trophy)が14日、イタリアのローマ(Rome)で行われ、男子100メートル背泳ぎに出場した入江陵介(Ryosuke Irie)が、第14回世界水泳選手権(14th FINA World Championships)を制したカミーユ・ラクール(Camille Lacourt、フランス)を抑え優勝した。

 最近2シーズンで圧倒的な力を見せてきたラクールは、今大会までにシーズンベストとなる52秒75を記録していたが、入江は今回のレースで53秒71で記録し、53秒77を記録したラクールを破って6週間後に迫ったロンドン五輪に弾みをつけた。

 入江は2011年6月にモナコ(Monaco)で行われた競技会でラクールに勝利しているものの、その6週間後に開催された世界選手権では銅メダルに終わった。

 レース後に入江は「勝てて良かったけれど、このレースに勝ったというだけです。カミーユがいてくれたおかげで、五輪を見据えることができた」と語っている。

 一方、敗れたラクールは、「あまり心配はしていない。今年の入江は好調だし、良い泳ぎを見せている。僕は練習を多く重ねているし、彼も同じだろう。だからロンドンでは2人も最高の状態に仕上がっていると思う。素晴らしい戦いになることは間違いない」とコメントした。(c)AFP