【6月13日 AFP】サウジアラビアでは英テレビ・オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント(Britain's Got Talent)」のアラブ版が人気を集めているが、一方で同国の中でも特にイスラム教の戒律が厳しいことで知られる都市ブライダ(Buraydah)では、音楽も女性も登場しない独自のオーディション番組が制作されている。

 首都リヤド(Riyadh)の北方にあるブライダは、イスラム教厳格主義ワッハーブ派の中心地。10日付けの地元紙アルハヤト(Al-Hayat)によると、ブライダ版番組「ブライダズ・ゴット・タレント(Buraydah's Got Talent)」のオーディションは、男女同席を禁じる教えを順守して行われている。つまり、女性は出場できない。

 また音楽演奏、歌唱、踊りはご法度。代わりに参加者たちは、イスラム教の聖典コーランや詩の暗唱、スポーツの技などを競う。

 英国の本家版「ブリテンズ・ゴット・タレント」は、世界32か国で各国版が制作される流行現象となっており、サウジアラビアでもテレビ網MBCがアラブ版「アラブス・ゴット・タレント(Arabs Got Talent)」を放映している。(c)AFP

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