【4月23日 AFP】11-12NBAは22日、各地で試合が行われ、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のメッタ・ワールドピース(Metta World Peace)が、試合中にオクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)のジェームス・ハーデン(James Harden)の頭部に肘打ちを見舞い、退場処分となった。

 事件はレイカーズがサンダーとの差を1点差に詰め寄った前半終了間際に発生した。

 2011年9月にロン・アーティスト(Ron Artest)から改名したワールドピースは、ダンクシュートを決めて歓喜し、興奮を抑えられず拳で自分の胸を叩きながら自陣のコートへ走り出した際、振り上げていた肘がハーデンの頭部を直撃し、同選手はその場に倒れこんだ。
 
 しばらくコートに倒れていたハーデンはやがて立ち上がると、そのまま控室へ退いた。サンダーの選手たちは即座にワールドピースを追いかけたが、審判が仲介に入り、その後ワールドピースには退場処分が下された。

 試合は2度のオーバータイムまでもつれた末に、レイカーズが114-106で勝利した。

 レイカーズはエースのコービー・ブライアント(Kobe Bryant)が26得点を記録し、サンダーはケビン・デュラント(Kevin Durant)が35得点を挙げている。

■過去にNBA史上最長の出場停止処分

 悪質なプレーによる退場処分は出場停止につながる可能性があり、4月に平均14得点、4リバウンド、3アシストを記録していたワールドピースが欠場となれば、プレーオフを控えるレイカーズにとっては痛手になりかねない。

 自身の名前を「世界平和」に改名したにもかかわらず、ロン・アーティストとして歩んでいた経歴は常に「ピース(平和)」とはかけ離れていた。

 2004年に行われたデトロイト・ピストンズ(Detroit Pistons)との試合でワールドピースは観客と乱闘を起こし、NBA史上最も長い86試合の出場停止処分を受けている。(c)AFP

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