【4月20日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・オープン(Monte Carlo Masters 2012)は19日、モナコのモンテカルロ(Monte Carlo)でシングルス3回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、試合前に最愛の祖父の訃報を受けながらも大会第16シードのアレクサンドル・ドルゴポロフ(Alexandr Dolgopolov、ウクライナ)を2-6、6-1、6-4で下し、準々決勝に進出した。

 1999年の北大西洋条約機構(NATO)軍によるセルビアの首都ベオグラード(Belgrade)空爆をともに経験した祖父の訃報を試合前の練習中に聞いたジョコビッチは、悲しみを乗り越えて試合に勝利した後、地中海の空を見上げて亡き祖父に勝利を捧げた。

 20日の準々決勝でオランダのロビン・ハーセ(Robin Haase)と対戦する予定となっているジョコビッチは、試合後の会見を欠席しており、ATPは同選手への配慮を求める声明を発表している。

■大会8連覇を目指すナダルが8強入り、錦織はベルディハに敗れる

 大会8連覇を目指す第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-1、6-1でカザフスタンのミハイル・ククシキン(Mikhail Kukushkin)を退けた。

 大会でのシングルス通算成績を41勝1敗としたナダルは、準々決勝でスイスのスタニスラス・ワウランカ(Stanislas Wawrinka)と対戦する。

 大会第12シードの錦織圭(Kei Nishikori)は6-2、2-6、4-6で第6シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)に敗れた。

 錦織から逆転勝利を収めたベルディハは、試合中に負傷したフランスのジュリアン・ベネトー(Julien Benneteau)の棄権により3回戦を勝ち上がった大会第3シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)と準々決勝で対戦する。(c)AFP/Scott Williams