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バクテリアを瞬時に殺菌、携帯ライトを豪中研究チームが開発

2012年4月10日 7:35 発信地:パリ/フランス

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バクテリアを瞬時に殺菌、携帯ライトを豪中研究チームが開発
(c)Relaxnews/Prof Xin Pei Lu (Huazhong Uni of Science and Technol.) and IOP Publishing
【4月10日 Relaxnews】感染症の原因となるバクテリアを瞬時に殺菌できる携帯サイズのフラッシュライトの開発に成功したオーストラリアなどの国際研究チームが5日、英物理学会誌「Journal of Physics D: Applied Physics」に論文を発表した。戦場や災害現場など感染リスクの高い環境下で働く救急隊員などへの応用が期待される。

 オーストラリア、中国、香港(Hong Kong)の科学者らで編成された研究チームによると、「プラズマ・フラッシュライト」はイオン化されたガスを瞬間噴射して細菌を死滅させるという。

 高温プラズマによる減菌は手術器具などの消毒に用いられてきたが、高価なうえに高温での処理や冷蔵庫大の装置が必要だった。一方、低温で消毒する装置は外部電源が必要なうえ、ガスを補充し続けなければならなかった。 

 これに対し、新たに開発された「プラズマ・フラッシュライト」に必要な電源は12Vの電池だけで、ガスを補充する必要もない。

「プラズマ・フラッシュライト」は、清潔な水や薬剤の入手が難しい環境での使用を念頭に、表面の細菌を死滅させる簡易装置を目的に開発された。

 研究チームは、「プラズマ・フラッシュライト」の有効性を証明するため、極端な環境を用意した。加熱殺菌や抗生物質への耐性を持ち、歯科治療などで感染することがある「エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecalis)」という細菌を厚く敷きつめたフィルムでテストしたところ、数十秒の照射で個々のバクテリアが不活性化したという。

 実験で照射されたプラズマは、一般的な室温で皮膚がやけどを負う恐れのない20~23度だった。

 豪プラズマ・ナノサイエンス・センター(Plasma Nanoscience Centre)のケン・オストリコフ(Ken Ostrikov)氏によると、技術的な変更を加えて大量生産すれば「プラズマ・フラッシュライト」の製造コストは100ドル(約8200円)以下になるという。(c)Relaxnews/AFPBB News
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