【2月19日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、ボルトン・ワンダラーズ(Bolton Wanderers)のオーウェン・コイル(Owen Coyle)監督は、宮市亮(Ryo Miyaichi)には輝かしい未来が待っていると信じている。

 18日に行われたイングランドFAカップ2011-12(FA Cup 2011-12)5回戦のミルウォール(Millwall FC)戦で初の先発出場を果たした宮市は、敵地ザ・デン(The Den)で厳しい試練にさらされるかと思われたが、前半3分に見事な個人技からミルウォールのアラン・ダン(Alan Dunne)を抜き去ると、GKスティーブ・ミルデンホール(Steve Mildenhall)の頭上を破るシュートを放ち、クラブ移籍後初ゴールを決めて、悪名高い相手チームのサポーターを黙らせた。
 
 ローン移籍後2度目の出場となったこの試合で自身の存在感を十分に見せつけた宮市についてコイル監督は、ボルトンでの活躍はこれで終わらないと太鼓判を押している。

 「11日のウィガン(Wigan Athletic)戦の後半での宮市のパフォーマンスは素晴らしかった。その時から、宮市の先発起用は揺るぎなかった」

 「宮市はその才能を証明した。課題もあるが、大胆でタフだ。今日のような試合にも耐えた。それに彼はいつでも笑顔でプレーする。そこが本当に気に入っている」

 ウィガン戦で敗れてリーグ19位に転落したものの、宮市のゴールで弾みをつけ、後半13分にダヴィド・ヌゴグ(David Ngog)が追加点を奪ったボルトンは、FAカップ準々決勝に駒を進めた。

 コイル監督は、宮市が移籍以来ガナーズ(Gunners、アーセナルの愛称)で途中出場を2回しか経験していなかったにもかかわらず、長期にわたって宮市の実力を賞賛しており、アーセナルからローン移籍で獲得することを決定したと明らかにした。

 「何よりもまず、私はサッカーファンであり、自分のチームにいる選手にエキサイトしたいという気持ちがある。宮市亮は確かにそんな選手だ。宮市を獲得したアーセナルは、昨年(オランダ1部リーグの)フェイエノールト(Feyenoord)にローン移籍させて宮市の動きを見ていた。サッカーの面で宮市は赤ん坊、子どもだが、いつでも私の注意を引きつけたんだ」

 コイル監督はさらに、宮市についてアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督と数度対談し、ボルトンに宮市を加えるためにできることは何でもしたと付け加えた。(c)AFP

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