【2月14日 AFP】インドの首都ニューデリー(New Delhi)とグルジアの首都トビリシ(Tbilisi)で13日、イスラエルの外交官を狙ったと見られる爆弾攻撃および爆弾攻撃未遂があり、2人が負傷した。イスラエル政府は、イランの仕業だと非難している。

 ニューデリーの警察によると、13日午後3時30分(日本時間同日午後7時)ごろ市中心部を走っていたイスラエル大使館の車に、バイクに乗った人物がマグネット式の爆弾を仕掛け、直後に車が爆発、炎上した。乗っていたイスラエル人の女性外交官(42)とインド人運転手は周囲にいた人々に助け出され、命に別条はなかったが、けがをした。

 トビリシでは、イスラエル大使館員が自分の車の中に爆弾らしき物体を発見し、警察に通報。警察が爆発物を処理し、爆発はしなかった。

 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は、エルサレム(Jerusalem)で行われた、与党リクード(Likud)の会合で、「これらの攻撃の背後にはイランがいる。イランは世界最大のテロ輸出国だ」と厳しく非難した。さらに最近、タイやアゼルバイジャンなどでイスラエル人やユダヤ人を標的とした攻撃の試みが相次いでいると述べ、「イランとレバノンのイスラム教シーア(Shiite)派組織ヒズボラ(Hezbollah)による企て」だと非難した。

 イランのアラビア語衛星テレビ「アルアラム(Al-Alam)」によると、イラン外務省の報道官はイスラエルの主張を「断固として」否定した上で、「イランはあらゆるテロ行為を非難する」と述べた。(c)AFP/Adam Plowright