【1月6日 AFP】(写真追加)エジプトのホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)前大統領(83)の公判が5日、首都カイロ(Cairo)の法廷で行われ、検察側は、反体制デモ参加者の殺害指示などの罪で絞首刑による死刑を求刑した。

 検察側は、1月に始まり2月11日にムバラク政権を崩壊に導いた反体制デモの間、ムバラク被告が警察にデモ参加者の殺害を指示したと説明。その根拠として、警察にデモ参加者の殺害を命じたとして同じく起訴されているハビブ・イブラヒム・アドリ(Habib Ibrahim al-Adly)前内相がムバラク被告の指示なく命令を下すことはあり得なかった、と述べた。

 心臓治療を受けているムバラク被告は、被告人用の大きな鉄製ケージの中で、ストレッチャーに寝かされた状態で判決を聞いた。被告は無罪を主張している。

 汚職の罪に問われているムバラク被告の長男アラア(Alaa)被告と次男のガマル(Gamal)被告の公判も同時に行われ、検察側は両人に汚職の罪に対する最高判決、すなわち禁錮15年を求刑した。(c)AFP/Samer al-Atrush