【11月29日 AFP】エジプトで28日、ホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)政権崩壊後初となる人民議会(国会下院)選の投票が始まり、各投票所には有権者の長蛇の列ができた。

 3回に分けて実施される投票は、同日、首都カイロ(Cairo)やアレクサンドリア(Alexandria)などで開始された。

 結果は来年1月13日に発表される。穏健派イスラム原理主義組織のムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)が勝利すると予想されているが、過半数には届かない見通しだ。

 このあと、上院選が来年3月までの間に実施される予定となっている。

 新しい議会がどのように機能するのか、また、来年制定される新憲法のもとで軍部がどの程度権力を保持するのかに関し、議会が軍部との溝を埋めることができるのかについては、不透明だ。

 エジプトではこの1週間、同国を暫定統治する軍最高評議会に対し民政移行を求めるデモが多発し、42人が死亡、3000人以上が負傷している。(c)AFP/Jailan Zayan