【11月6日 AFP】4日に発表された台湾の最新の人口調査で史上初めて、女性人口が男性人口を上回った。男性のほうが多い中国とは対照的な人口構成になっている。

 10年ごとに人口調査を実施している行政院主計処によると、10年前には男性104.2人に対し、女性100人だった男女比は、2010年の調査では逆転し、女性100人に対し、男性99.6人だった。

 同機関では、台湾人男性と結婚して移住してくる外国人女性が増えている一方で、外国へ働きに行くのは女性よりも男性が多いことを説明に挙げている。 

 一方、中国では4月に発表された最新の調査結果によると、男性が現在、人口の51%を占めている。過去10年間のデータによると、出生比率は女児100人に対し、男児が118.06人だった。中国では男子が家を継ぐほうが好まれることが原因だとされている。

 また今回の台湾の調査では、この10年間、年平均0.4%ずつ人口増加が鈍っていることも明らかになった。すでに世界でも最低のグループに入っている出生率は2010年、史上最低を記録した。新生児の数は2009年の19万1310人から、2010年は16万6886人に減っている。

 ただし、政府が出産祝い金の交付や育児手当、不妊治療費の補助といった一連の出産奨励策を打ち出して後、今年前半の出生率は過去11年間で初めて上昇している。(c)AFP