【9月29日 AFP】米航空宇宙局(NASA)が26日に公開した太陽系外惑星「かに座55e(55 Cancri e)」の想像図。比較のため左に地球を置いた。

 2004年に発見されたこの惑星は、大きさが地球のほぼ2倍のいわゆるスーパーアース(巨大地球型惑星)だ。NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡(Spitzer Space Telescope)による観測で、極めて風変わりな存在であることが明らかになっている。

 公転周期は、これまでに発見された系外惑星の中では最短のわずか17時間40分。1年の長さは18時間足らずということになる。恒星「かに座55(55 Cancri)」との距離は太陽系で最も内側の水星・太陽間の26分の1という近さであるため、表面温度は最低でも1760度と超高温だ。

 地球との距離はわずか40光年で、太陽系の近辺では最も小さいスーパーアースだ。「かに座55」は近くて明るいため、暗く澄みきった夜空では肉眼でも見ることができる。(c)AFP