【7月22日 AFP】米ジョージア(Georgia)州で21日夜、死刑囚の刑の執行が約20年ぶりにビデオ録画された。

 地元メディアによると、両親と妹を殺害したとして有罪となったアンドルー・デヤング(Andrew Grant DeYoung)死刑囚は、現地時間午後8時4分(日本時間22日午前9時4分)に薬物注射による刑を執行された。

 ビデオ撮影を求めたのは、やはり同州で死刑判決を受けたグレゴリー・ウォーカー(Gregory Walker)死刑囚の弁護団。

 米国の一部の州では、死刑執行に使用する薬物として、入手が困難なチオペンタールナトリウムの代わりに、動物の安楽死に使われるペントバルビタールの使用を認めている。しかし、ペントバルビタールの使用には残虐だとの批判があり、ウォーカー死刑囚の弁護団は残虐性の検証のため撮影を要請し、州最高裁の許可を得ていた。

 米死刑情報センター(Death Penalty Information Center)代表は、「死刑執行の際に何が起きているのか、公開される情報は非常に限られている。ビデオ撮影によって、一般の人も何らかの知識が得られると思う」と語っている。(c)AFP

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