【6月24日 AFP】女子サッカーW杯ドイツ大会(FIFA Women's World Cup 2011)が26日に開幕を迎える。着実に力をつけて世界ランクを4位にまで上げた日本代表は、今大会でアジア勢初の優勝を目指している。

 「なでしこ」の愛称で知られるサッカー日本女子代表は、2008年の北京五輪では惜しくもメダルを逃したものの、2010年に行われた広州アジア大会(Guangzhou Asian Games)で初の金メダルを獲得した。

 なでしこは、アジア勢としては過去最高の世界ランキング4位に入った。ランキング首位の米国と2位のドイツはそれぞれ2度のW杯制覇を果たしており、3位にはブラジルがつけている。
 
 なでしこを率いる佐々木則夫(Norio Sasak)監督は決勝トーナメント進出を目標に設定。しかしながら、北京五輪で果たすことのできなかった準決勝の壁を打ち破り、頂点を目指すと意気込んでいる。

 同五輪の準決勝で米国に2-4で敗れ、銅メダルのかかった3位決定戦でもドイツに0-2で敗れているなでしこだが、2008年に世界ランクトップ10入りを果たしており、1995年大会の準々決勝進出が最高戦績となっている過去5回のW杯の成績を上回れると見通しを立てている。

 国際Aマッチ通算167試合で75得点を記録しているチームの大黒柱でエースの澤穂希(Homare Sawa)は、「私にとって5度目のW杯ですし、サッカー人生の集大成としてこのチームでメダルが欲しいです。このチームはメダルが獲れると思います」と話し、自身5度目となる大会を最高のものにすると誓った。

 チームには澤のほかにデュイスブルグ(FCR 2001 Duisburg)の安藤梢(Kozue Ando)、モンペリエ(Montpellier HSC)の宇津木瑠美(Rumi Utsugi)、トゥルビネ・ポツダム(Turbine Potsdam)の永里優季(Yuki Nagasato)ら欧州組や、フォワードの大野忍(Shinobu Ohno)、期待の若手・岩渕真奈(Mana Iwabuchi)らがいる。

 ドイツで生活し、W杯の熱気の高まりを感じている安藤は「ドイツでのW杯でなでしこジャパンを勝利に導きたい」と語った。

 グループBに入ったなでしこは、27日にニュージーランド、7月1日にメキシコ、5日にイングランドと対戦する。(c)AFP/Hidenori Fukuo