【5月18日 AFP】シンガポール発オーストラリア・メルボルン(Melbourne)行きの豪カンタス航空(Qantas Airways)の超大型旅客機エアバス(Airbus)A380が17日、飛行中に燃料不足に陥り、豪アデレード(Adelaide)に緊急着陸した。カンタス航空が発表した。

 同機には乗客249人が乗っていた。悪天候を回避するために別ルートを飛行したことから、予定よりも多く燃料を消費してしまったとみられる。アデレードで給油を済ませ、2時間40分遅れでメルボルンに到着した。

 カンタス航空広報は「飛行条件の変更による結果である可能性が高い」と説明。原因を調査中だと述べた。

 操縦士団体の関係者によると、オーストラリア南部ではこの時季、時速400キロほどの向かい風が発生することがあるが、飛行ルートを変更して給油することはまれだという。

 カンタス航空機では、前年11月にエンジンの爆発を起こして以降、A380の運行を一時的に停止していた。(c)AFP

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