【5月8日 AFP】2012年米大統領選に関する世論調査で、共和党の候補者として名前が挙がっている人びとが軒並み支持を拡大できず、特に、サラ・ペイリン(Sarah Palin)前アラスカ(Alaska)州知事や米不動産王ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏らが有権者にはっきりと「NO」を突きつけられている結果が示された。

 調査は、4月26日から5月1日にかけて、米キニピアック大学(Quinnipiac University)が有権者1406人を対象に実施した。標本誤差はプラスマイナス2.6%。

 調査で最も人気があったのはミット・ロムニー(Mitt Romney)前マサチューセッツ(Massachusetts)州知事。15%の支持を得た。次に人気だったのはマイク・ハッカビー(Mike Huckabee)前アーカンソー(Arkansas)州知事で、13%の支持だった。

 ティム・ポーレンティー(Tim Pawlenty)前ミネソタ(Minnesota)州知事や、リバタリアンのロン・ポール(Ron Paul)下院議員、それにニュート・ギングリッチ(Newt Gingrich)元下院議長ら他の共和党候補者は、ロムニー、ハッカビー両氏に大きく差を開かれる結果となった。

 一方、ペイリン氏とトランプ氏のいずれにも絶対に投票しないと回答した人の割合は58%となり、候補者として史上最悪の評価が下された。

 この結果について、キニピアック大世論調査機関(Quinnipiac University Polling Institute)のピーター・ブラウン(Peter Brown)副所長は、「2012年共和党候補者選びは手こずるだろう。候補者の多くは知名度が低く、一方で知名度の高い候補者は嫌われている」と指摘した。

「ロムニー氏とハッカビー氏が最も状態が良い。ペイリン氏とトランプ氏は、母親がわれわれに教えてくれたように『第一印象を作るチャンスは一度しかない』という現実に手こずっている」と、ブラウン氏は語った。(c)AFP