【4月29日 AFP】モロッコ中部マラケシュ(Marrakesh)で28日、爆発があり、内務省によると外国人を含む14人が死亡、23人が負傷した。モロッコ、フランス両政府は爆発を「テロ攻撃」と断定した。

 爆発は、世界遺産に登録され、毎年数百万人が訪れる人気観光地ジャマ・エル・フナ(Jamaa el-Fna)広場に面したカフェで起きた。自爆攻撃の可能性があるという。

 ムーライ・タイエブ・シェルカウィ(Moulay Taib Cherkaoui)内相はマラケシュで記者会見し、死者14人のうち3人がモロッコ人で11人が外国人と発表した。医療関係者は、死者のうち8人がフランス人だと話している。

 目撃者がAFPに語ったところによると、爆発はカフェのテラス席で起きた。カフェにいた客の1人は、「男がカフェに入ってきて、オレンジジュースを注文し、数分後に自爆した」と語っている。

 人口3200万人のモロッコは、経済の大部分を観光業に依存している。前年末からアラブ諸国に押し寄せている変革を求める波はおおむね回避してるが、2月以降、変革要求デモが3回発生している。アラブ諸国では、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織(Al-Qaeda in the Islamic MaghrebAQIM)」の活動が活発に行われている。(c)AFP