【3月18日 AFP】在カナダ日本大使館の石川薫(Kaoru Ishikawa)大使は17日、東北地方太平洋沖地震とその後の津波で親を亡くした子どもたちを、カナダの豊かな自然の中でのサマーキャンプに招待したいと提案した。

 国際関係に関するフォーラムで演説した石川大使は、地震被害の「人間的側面」に触れ、カナダが復興に一役買うことができるかもしれないと述べた。

 地震は、子どもたちが学校にいる午後3時前に発生。日本の学校の多くは耐震性が高いため、多くの大人が被害に遭った一方で、子どもは怪我を免れるケースが多かった。

 石川大使は、「長期的に子どもたちのケアをしていく必要がある」と述べ、カナダの自然の中で休暇を取るのは子どもたちにとっても良いことだろうと語った。ただ、カナダへの養子縁組の可能性については否定した。

 また、日本は「復興のための資源と技術を持っている」ものの、被災者の精神的ダメージを癒す手助けが必要だとの考えを示した。(c)AFP