【3月3日 AFP】英気象庁(Met Office)は2日、国民参加型の気候変動測定キャンペーンを開始した。使うのはシャボン玉と鏡。空を見上げるだけでもよい。

 同庁が国民に呼びかけている方法はいずれも簡単だ。シャボン玉を飛ばして風速を測る、鏡の助けを借りて雲が流れる方向を確認する、など。

 飛行機雲を観測して、その時の気温、湿度を記録したり、温度計無しで感じる体感温度を記録するタスクもある。

 飛行機から排出された水分が冷気と混ざって結晶化するのが飛行機雲だ。これは地表熱の放散を妨げ、地球温暖化の一因にもなる。コンピューターは気温と湿度を基に飛行機雲の発生場所を予測できるが、実際に確認する方法は空を見上げること以外にない。

 同庁の気象学者は、「これらの指標は、当方の標準的な観測網を駆使しただけでは分析も測定も極めて困難。そのため、今回の試みには、既存の観測データを補完する新たなデータを集めて(気候変動の手掛かりを)もう少し得ようという狙いがある」と説明した。(c)AFP