【2月24日 AFP】1979年のイラン革命後初めてイラン軍の艦艇2隻がエジプトのスエズ運河(Suez Canal)を通過して地中海へ入ったことについて、米国防総省は23日、イラン側の行動を注視しているとの談話を発表した。

 米国防総省のデーブ・ラパン(Dave Lapan)報道官は、「これまでにも一般論としてイランの動きは有益でないと言ってきたが、今回の艦艇がどこを航行しようとも国際法を守ることを強く期待する。状況を注視している」と述べた。

 またイラン艦艇はシリアへ向かっているのかという質問に対しては、米軍はイランの艦船がスエズ運河を通過したとの情報は得ているが、その理由や目的については分からないとし、ただ「国際法を守り、安全保障の脅威となる行動を起こさないよう願っている」と述べた。

 イラン艦艇のスエズ運河通過を受けて、イスラエル海軍は警戒態勢を取っている。スペインを訪問中のシモン・ペレス(Shimon Peres)イスラエル大統領は、イラン艦艇のスエズ運河通過は「政治的挑発だ」と述べた。(c)AFP

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