【1月8日 AFP】英国で、皮下埋め込み型の避妊用インプラントを使用した女性の500人以上が妊娠していたことが明らかになった。

 問題となっているのは、「インプラノン(Implanon)」ブランドのインプラント。腕に埋め込まれた小さいチューブから血中にホルモンが放出される。効果は3年間。英国医薬品庁(MHRA)の5日付の発表によると、インプラノンに関連した報告2888件のうち、副作用の報告は1607件に上るという。

 メディアの報道によると、これまでにインプラノンを埋め込んだ状態で妊娠したり、インプラノンが原因で負傷した女性たちに英国民健康サービス(National Health ServiceNHS)が支払った賠償額は20万ポンド(約2600万円)以上だという。

 製造元のMSDはすでにインプラノンを「Nexplanon」というブランドに切り替えている。Nexplanonはインプラノンとは異なる埋め込み用アプリケーターを採用しているほか、レントゲンやCTスキャンでも写るよう改善されている。

MSDは声明で、「インプラノンの効果には自信を持っている」と述べ、妊娠するに至った女性たちは、インプラントが適切に埋め込まれていないケースが多かったと指摘した。(c)AFP