【12月3日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は2日、スイス・チューリヒ(Zurich)で、2018年と22年のワールドカップ(W杯)開催地を決定するための理事会を開き、18年の開催地はロシア、22年の開催地はカタールに決定した。ともに初開催となる。  ロシアは、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相が直前の最終プレゼンテーションへの参加を辞退したこともあり、前評判は高くなかった。首相は同日夜、チャーター機で同地にかけつけ、ロシア招致委員会などと喜びを分かち合った。その後記者会見し、「現代的なスタジアムを建設し、完ぺきに準備を整える。サッカーファンが快適に、安全に滞在できるよう、最善を尽くす」と述べた。  だが、最も衝撃的だったのは、22年の開催地に、米国、オーストラリア、韓国、日本をおさえてカタールが当選したことだ。FIFA視察団の最終報告書では、カタールの酷暑が懸念されたが、カタール側は、選手もファンも快適に過ごせるよう、最先端技術で内部を冷涼に保つスタジアムを建設すると約束した。だが、このような技術が大規模な施設で試みられたことはない。  カタール招致委員会代表のモハメド・ビン・ハマド・サーニ(Mohammed bin Hamad Al-Thani)氏は、「中東を代表して、思いきった決断をしたFIFAに感謝する。2022年夏、新たな歴史が刻まれる」とスピーチした。(c)AFP/Rob Woollard