【11月30日 AFP】朝鮮労働党の機関紙、労働新聞(Rodong Sinmun)は30日、北朝鮮は軽水炉を建設中であるとともに、この軽水炉で使う燃料を製造するため国内のウラン濃縮施設で「数千基の遠心分離器」を稼働させているとする社説を掲載した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が報じた。

 今月、訪朝した米専門家がウラン濃縮施設に案内されていたが、北朝鮮がウラン濃縮を公式に認めたのは初めて。北朝鮮はエネルギー需要を満たすための平和目的だとしているが、米政府高官や専門家らは、この施設で核兵器用のウランも製造できる可能性があると懸念している。

 専門家の間では、ウラン濃縮を認めたことと延坪島への砲撃の背景には米韓を対話の場に引き出す狙いがあるとみられている。また、次期後継者の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)氏の権威を高めるために行われた可能性もある。(c)AFP