【10月20日 AFP】米ニューヨーク(New York)のクイーンズ刑事裁判所で19日、旅客機内で指示に従わなかった乗客に腹を立て、機外に「緊急脱出」するなどの騒ぎを起こした元客室乗務員、スティーブン・スレーター(Steven Slater)被告の裁判があり、同被告は有罪を認めた。

 米格安航空会社「ジェットブルー(JetBlue)」の客室乗務員だったスレーター被告は8月、ジョン・F・ケネディ国際空港(John F. Kennedy International Airport)に着陸した機内で着席するよう指示した乗客から逆にののしられて逆上。緊急脱出用シューターで機外に脱出するなどの騒ぎを起こして逮捕・起訴されていた。

 スレーター被告は罪を認め、収監されない代わりに1万ドル(約81万円)をジェットブルーに支払い、1年間の心理カウンセリングを受けることなどに同意した。

 スレーター被告については、逆上するに至った心情も理解できると世界中から同情の声が寄せられ、一時は英雄視されていた。(c)AFP

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