【7月12日 AFP】満面の笑みを浮かべたネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)元南アフリカ大統領(91)が11日、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)決勝戦を前に試合の行われるスタジアムに姿を現し、割れんばかりの拍手で迎えられた。

 南アフリカ初の黒人大統領であるマンデラ氏はグラサ・マシェル(Graca Machel)夫人とともに暖かな衣装に身を包みオープンカーでピッチに登場。マンデラ氏の愛称「マディバ、マディバ」の大合唱が起こる中、笑顔でピッチを一周した。マンデラ氏がW杯に姿を見せるのは初めてで、わずか数分間の登場だった。

 18日に92歳になるノーベル平和賞受賞者のマンデラ氏は、W杯招致に大きな役割を果たした。だが、開会式前日の前月10日、13歳のひ孫が自動車事故で死亡したため、開会式は欠席した。

 2004年に公務を引退してからはほとんど公の場に姿をみせず、スケジュールは直前まで明らかにされなくなった。決勝戦への出席もわずか2時間前に明らかになった。(c)AFP