【7月2日 AFP】サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)でドイツ代表チームの勝敗を100%的中させている「タコの予言者」パウル(Paul)の託宣に歯向かった、勇気ある動物がいる。アルゼンチンのマル・デル・プラタ(Mar del Plata)の水族館にいるイルカのサイコ(Sayco)だ。

 水族館の飼育係は1日、ドイツ国旗とアルゼンチン国旗の色にそれぞれ塗られた2個のボールをプール上の台に置いた。サイコがどちらと遊びたがるか、かたずをのんで見守る。

 プールを泳いでいたサイコは4メートルの高さまでジャンプすると、迷わずアルゼンチン国旗の青と白に塗られたボールの方をくわえた。地元の人々は、4日の準々決勝のドイツ戦はアルゼンチンが勝利するというありがたい予言と見なした。

 だが、サイコには予言が当たったという「実績」はない。ドイツ西部オーバーハウゼン(Oberhausen)の水族館にいるパウルの方は、今W杯での予言的中率100%を誇り、セルビア戦での敗北さえ予言した。来たるアルゼンチン戦については、1時間以上迷ったあげく「ドイツの勝利」を予言している。(c)AFP