【6月25日 AFP】北朝鮮の朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)は24日、この60年間に米国による「敵視政策」で北朝鮮が被った被害総額は64兆9600億ドル(約5800兆円)だとする調査報告を伝えた。

 報告書は、朝鮮戦争のぼっ発から60年となる25日を前に、朝鮮半島が南北に分断された1945年以降の米国による被害額を算定したもの。

 主な内訳としては、500万人以上の死傷者、拉致被害者、行方不明者を出した米国の「残虐行為」による被害額が26兆1000億ドル(約2340兆円)、2005年までの米国の経済制裁による被害額が13兆7000億ドル(約1230兆円)、失われた財産が16兆7000億ドル(約1500兆円)となっている。

 なお、被害総額には、06年の北朝鮮初の核実験後に受けた経済制裁による被害は含まれていないとしている。

 報告書は、「北朝鮮は流した血の償いを受ける『正当な権利』を有している」と主張している。(c)AFP