【6月20日 AFP】イタリアのシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相は19日、先ごろ上院を通過した盗聴規制法案について、真の目的は首相自身の不祥事に対する追及を逃れるための「言論統制」だという批判に対し、ビデオメッセージを発表して反論した。

 ベルルスコーニ首相は自らが党首として率いる政党「自由国民(PdL)」のためのビデオで、「問題は深刻だ。イタリア国民は全員、スパイされている」と述べ、イタリアの盗聴文化は「世界に類を見ない」と語りかけた。

 さらに統計を引用し、国内で15万台の電話が盗聴されており、それぞれの電話で通話した人が50人だとすれば、750万人もが盗聴されている計算となり、実際に盗聴されている国民の数は「軽く1000万人」に達すると主張した。

 同首相は「組織的な盗聴、そして新聞やテレビによる(その結果の)暴露」と戦うと述べ、国内で議論の的になっている同法案への支持を呼びかけた。この法案は下院でも可決される必要がある。同首相は法案を修正する用意があるとしつつも、下院通過の時期を大幅に遅らせることはないと述べた。(c)AFP