【5月21日 AFP】患者1人あたりの平均診察時間がわずか84秒という台湾の医者が、患者ともっとじっくり向き合うよう、台湾政府衛生署(厚生労働省に相当)から勧告されている。

 監察院の調査によると、この整形外科医が去年1年間に診察した外来患者は6万1366人。1日あたり最大339人を診察し、1人あたりの診察時間が84秒という計算に。そのため衛生署は、この医者に対し、診察にもう少し時間をかけるよう勧告した。

 地元メディアによると、この医師は、高雄(Kaohsiung)市の私立病院に勤務するWu Ming-fengさん。WuさんはCTIテレビのインタビューに対し、独自のスタイルを弁護した。

「政府が1日あたりの診察人数を制限したいというのなら、わたしにも異存はない。わたしだってこんなに多くの患者を受け入れたくはない。ただ、来院した患者を診ないというのは不公平だと思ったまでのことだ」

(c)AFP