【4月28日 AFP】世界初のバッテリー交換式電気自動車(EV)タクシーの実証実験が、都内で26日から始まった。この専用車はバッテリー交換が容易で、時間をかけて充電したり別の燃料への切り替えなどの必要がない。

 資源エネルギー庁によるプロジェクトの一環として、EVのインフラ普及を進める米国企業「ベタープレイス(Better Place)」などが参加して行われるもので、日産(Nissan Motor)のSUV(スポーツ用多目的車)「デュアリス(Dualis)」を改造した、3台の専用車が90日間にわたり通常のタクシーとして運行される。

 ベタープレイスの日本法人関係者によると、東京のタクシーの1日あたりの走行距離は約300キロ。ニューヨーク(New York)やパリ(Paris)、ロンドン(London)のタクシー数合計を超える6万台のタクシーが走行する東京は、世界最大のタクシー市場。

 都内を走る乗用車のうち、タクシーの台数はわずか2%に過ぎないが、排出する二酸化炭素(CO2)量の約20%を占める。(c)AFP