【4月8日 AFP】パレスチナ自治区のガザ(Gaza)市で前月27日、心臓部分が癒着した結合双生児が誕生し、分離手術のためにサウジアラビアに移送されたが危篤状態にある。双子を受け入れた病院当局が7日明らかにした。

 生後間もないリタジ(Ritaj)ちゃんとリタル(Rittal)ちゃんは6日、ガザ境界を越えてエジプトへの出国が認められ、サウジアラビアのアブドラ・ビン・アブドルアジズ(Abdullah bin Abdul-Aziz)国王の資金援助で同国の首都リヤド(Riyadh)にある結合双生児の分離手術で実績がある病院に移送された。この病院は、1990年以降58件の結合双生児分離手術を行い、うち25件が成功している。

 しかし病院広報は双子について、状態が悪すぎて分離手術を行うかどうかの判断ができない状況だと語った。病院によると、双子は互いの心臓が癒着して1つになっており、さらにその心臓に「重大な欠陥」があることから、手術の障害となっているという。(c)AFP