【3月29日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は28日、アフガニスタンを電撃訪問した。就任後初の同国訪問となる。オバマ大統領は、8年にわたる駐留米軍と旧支配勢力タリバン(Taliban)との戦いを終結させるため3万人の増派を決定しているが、今回の訪問はその判断を見極めるためのものといえる。

 オバマ大統領の訪問は警備上の問題から、到着まで極秘とされた。首都カブール(Kabul)に到着したオバマ大統領はまず、大統領府でハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領と会談し、汚職問題や麻薬対策への取り組みを求めた。さらに、統治や法の支配などの点で進展を続けるよう要請した。

 オバマ大統領は「米国民はこれまでの進展に勇気づけられている」と語り、カルザイ大統領に5月12日のワシントンD.C.(Washington D.C.)訪問を要請した。

 その後、バグラム空軍基地(Bagram Air Base)を訪れたオバマ大統領は、集まった米兵らを称えるとともに、「(国際テロ組織)アルカイダ(Al-Qaeda)や彼らの過激な同調者たちは、アフガニスタン市民や米国市民だけでなく、世界中の人々にとっても脅威となっている」と語り、タリバンの勢いやアルカイダの脅威を阻止するよう鼓舞した。(c)AFP