【3月18日 AFP】太陽系外惑星の探索を行っている天文学者チームは17日、恒星の間近を回っているにもかかわらず表面温度が低い、木星サイズの系外惑星を初めて発見したと、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表した。

 太陽系外惑星は1995年に初めて発見されて以来、これまでに400個以上が確認されているが、その大半は、表面温度が1000度以上と超高温で大質量の巨大ガス惑星、いわゆる「ホットジュピター」と呼ばれるものだった。

 今回「CoRoT-9b」と名付けられた系外惑星は、フランスの軌道望遠鏡が2008年に発見したもの。地球から1500光年離れたへび座に位置し、恒星「CoRoT-9」を約95日周期で公転している。恒星との距離は、太陽系における水星より少し遠いくらいだ。

「CoRoT-9b」は質量が木星の約80%という巨大ガス惑星だが、その他の系外惑星と比べると表面温度が160度~マイナス20度と、比較的低温だと推定されるという。推定温度に幅があるのは、上空を覆う雲の影響だとしている。(c)AFP/Richard Ingham