【3月4日 AFP】「ハドソン川の奇跡」で知られる米航空USエアウェイズ(US Airways)のチェズレイ・サレンバーガー(Chesley Sullenberger)機長(59)が3日、現役引退を発表した。

「サリー」の愛称を持つサレンバーガー機長は前年、USエアウェイズ機がニューヨーク(New York)のハドソン川(Hudson River)に不時着水した際、見事な操縦テクニックで乗員乗客全員の無事脱出を成功させ、一躍、米国の英雄として称賛を浴びた。その後は熱狂的なメディア報道の対象となり、これが一段落した10月、パイロット業務に復帰していた。

 引退にあたってサレンバーガー機長は、30年の現役生活を「情熱」が支えたと語る一方、「パイロットはその任務に見合う報酬を期待している。数千人の同僚たちが待遇改善を求めて努力してきたが、状況は変わっていない」と皮肉をこめたコメントも残した。

 引退の理由は明らかになっていない。(c)AFP

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