【2月28日 AFP】在任中に人権を侵害したとして有罪判決を受けたアルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)元ペルー大統領の次女サチ・マルセラ・フジモリ(Sachi Marcela Fujimori)さん(30)が27日、フジモリ元大統領が収監されている首都リマ(Lima)の警察施設内で結婚式を挙げ、元大統領も出席した。地元ラジオ局RPPが報じた。

 サチさんは海外で生活しているが、結婚式への父親の出席を強く希望していた。新郎はドイツ人のマーク・ケーニング(Mark Koening)氏。式には親族や友人など40人が出席した。

 フジモリ元大統領に特別な配慮をしているとの批判を受けたペルーのアラン・ガルシア(Alan Garcia)大統領は、「どんな父親でも娘の結婚式に出席する権利はある」と反論した。ガルシア大統領は、1994年5月に亡命先から父親の葬儀への参列を希望した際、当時在任していたフジモリ元大統領に拒否されたことがある。

 リマの裁判所は2009年4月、フジモリ元大統領が在任中に軍の暗殺部隊の行動に関連して罪を犯したとして禁固25年の有罪判決を言い渡した。長女のケイコ(Keiko)氏(34)は2011年の大統領選挙に出馬するとみられており、当選すれば父親に恩赦を与える意向を示している。(c)AFP