【2月12日 AFP】米国の首都ワシントンD.C.(Washington D.C.)でこのところ、殺人などの犯罪が減っていることが明らかになった。米東部を見舞った記録的な大雪の意外なプラス面が示されたかたちだ。

 警察が11日に発表したところによると、年初から2月9日までにワシントンD.C.で発生した殺人事件は10件。17件だった前年同期と比べると41%減少している。米首都圏で雪が積もり始めた2月3日以降、ワシントンD.C.では殺人事件が1件も発生していないという。

 この冬の米首都圏は記録的な大雪に見舞われており、ワシントンD.C.の積雪量は9日、過去5回の冬の積雪量の合計(約122センチ)を超える139.4センチに達した。

 殺人が発生していないことについて地元警察のニコラス・ブリュエル(Nicholas Breul)警部補は、「大雪も一因だろうが、好天が2週間続いたときに殺人が1件も発生しなかったこともあった」として、大雪だけが理由ではないとの見方を示している。(c)AFP