【1月3日 AFP】ペルー最高裁は3日、全判事一致でアルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)元大統領に対する禁固25年の判決を確定した。

 フジモリ被告の弁護団は11月、フジモリ氏に対する有罪判決のうち人権侵害に関する部分の取り消しを求め、同最高裁に判決見直しを要請していた。

 フジモリ被告を殺人の首謀・計画で有罪とした10の証拠は、首都リマ(Lima)郊外のバリオスアルトス(Barrios Altos)の住民と、ラカントゥータ大学(La Cantuta University)の学生らが殺害された2つの事件でフジモリ被告が殺害を命じたこととはどれとも関係ないと、被告主任弁護人のセサル・ナカザキ(Cesar Nakazaki)弁護士が最高裁に申し立てていた。

 また同弁護士は、フジモリ被告が1992年にジャーナリストと実業家の2人を拉致したという件についても被告の命令だったことを示す十分な証拠はないとして判決見直しを求めていた。(c)AFP