【1月1日 AFP】フランス南部マルセイユ(Marseille)にあるカンティニ美術館(Musee Cantini)で12月31日、19世紀の印象派画家エドガー・ドガ(Edgar Degas)の絵画が盗まれているのが見つかった。

 被害にあったのはステージで歌う歌手たちを描いたカラフルな「合唱隊(The Chorus)」という作品で、大きさは32×27センチ。劇場をテーマにした企画展のためにパリ(Paris)のオルセー美術館(Orsay Museum)から貸し出されていた。全仏美術館会議によると80万ユーロ(約1億700万円)の価値があるという。

 絵は壁に止めていたねじを外して持ち去られていた。美術館に何者かが押し入った形跡はなく、展示会の客や美術館関係者による犯行の可能性も視野に捜査が進められている。捜査のため同日カンティニ美術館は閉館された。  カンティニ美術館を運営するマルセイユ市によると、約7万人がこの企画展を訪れた。3日に同美術館での会期を終え、イタリアとカナダを巡回する予定だった。(c)AFP