【12月31日 AFP】イランの首都テヘラン(Tehran)で30日、政府支持者の大規模なデモが行われた。

 テレビはテヘランのエンゲラブ広場(Enghelab Square)に集まった群衆が、ポスターを掲げ、最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師をたたえるスローガンを叫ぶ映像を放送した。

 今回のデモは、6月の大統領選でマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領が再選されたことに抗議して野党側が行った一連のデモに対応するために呼びかけられたもの。

 デモの数時間後、国営イラン通信(IRNA)は、改革派指導者ミルホセイン・ムサビ(Mir Hossein Mousavi)元首相とメフディ・カルビ(Mehdi Karroubi)元国会議長が生命の危険を感じて首都を離れ、北部のマーザンダラーン(Mazandaran)州に逃れたと報じたが、その後ファルス(Fars)通信は、この情報は反政府側の一部が流した虚偽の情報だったと伝えた。

 イランの強硬派は、改革派が27日にイスラム教シーア(Shiite)派最大の宗教行事アシュラ(Ashura)に合わせて反政府デモを行ったことは信仰を冒涜(ぼうとく)するものだとして、激しく反発している。(c)AFP/ Laurent Maillard