【12月23日 AFP】米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street JournalWSJ)は22日、ロシアのハッカー組織とみられるグループが米金融大手シティグループ(Citigroup)から数千万ドル(数十億円)を盗み出した疑いがあるとして米連邦捜査局(Federal Bureau of InvestigationFBI)が捜査していると報じた。

 同紙は匿名の政府関係者の話として、シティグループ傘下のシティバンク(Citibank)が攻撃されたと報じた。また、別の2つの組織も攻撃を受け、うち1つは米政府機関だという。

 同紙によると、シティバンクへの攻撃は今年の夏ごろ明らかになったが、捜査当局は攻撃が発覚の数か月~1年前に始まっていた可能性についても調べているという。

 シティグループは、いかなる攻撃にもあっていないと全面的に否定しているが、米国の銀行は顧客の間に不安が広がることを恐れ、サイバー攻撃に関する情報開示に消極的だと同紙は伝えた。(c)AFP