【12月17日 AFP】ブラジル警察当局は16日、2歳の男の子に約50本の縫い針を刺していた継父を逮捕した。黒魔術の儀式の一種だった可能性があるという。

 この男の子は13日、嘔吐し腹部の痛みを訴えたため母親が自宅近くのバイア(Bahia)州バレイラス(Barreiras)の病院に連れて行った。レントゲン検査の結果、首や胴体、脚など体中に約50本の縫い針が刺さっているのが見つかった。

 治療にあたった医師は、針は飲み込んだのではなく、故意に刺されたことは一目見て明らかだったと驚きとともに語った。男の子は現在も入院して集中治療を受けているが、病院によると、意識はあるものの重体で点滴を受けている。針のうち1本は肺に達しており、肺から水を抜いているという。

 バイア州イボティラマ(Ibotirama)から電話取材に応じたこの事件の捜査責任者は、「犯行の目的は妻に復讐するためだった。浮気相手が残忍な儀式で子どもを殺すようそそのかしていた」と語った。

 逮捕されたロベルト・カルロス・マガリャエス(Roberto Carlos Magalhaes)容疑者は、泣き崩れ、犯行を認めたという。(c)AFP