【12月1日 AFP】ベルギーのブリュッセル(Brussels)で11月30日に開かれた欧州連合(EU)の司法・内務相理事会(Justice and Home Affairs Council)で、スウェーデンのトビアス・ビルストローム(Tobias Billstroem)移民難民政策担当相(35)が生後8か月の娘を連れて「出勤」し、なごやかな雰囲気を生み出したことが話題になっている。

 ビルストローム氏の娘トーン(Tone)ちゃんは、難民の権利擁護や人身売買撲滅の取り組みを話し合うEU会合の議場に、父親の腕に抱かれてそっと連れ込まれた。

 トーンちゃんは、公用車から降りた時点ですでに人気者になっていた。父親のビルストローム氏を待っていた記者たちもトーンちゃんにすっかり目を奪われた様子で、ビルストローム氏は「君たちはわたしを取材しに来たんでしょ」と訴えた。

 スウェーデンの報道官によれば、「ビルストローム氏は家族と一緒にすごす時間をもう少し増やしたい」のだという。ブリュッセルへの出張には妻と娘が同行しているが、「(妻と娘の)渡航費用は自腹で支払っている」とのこと。

 スウェーデンは現在、持ち回りでEUの議長国を務めており、ビルストローム氏は理事会の議長を務めた。(c)AFP